R-TYPE(アールタイプ)というシューティングゲームの設定が気持ち悪くてモヤモヤしてる。
R-TYPEシリーズはプレイしたことがないのですが、プレイ動画がニコニコ動画の"あなたにおすすめ"に出てきたので見てみたんです。
シューティングゲーム自体全然プレイしないんですけど、他のゲームと大きく異なるシステムのフォースという装備がとっても面白そう。
前後に付け替えが可能、撃ち出して攻撃が可能、接触させるだけで敵を撃破できる上、敵の攻撃を打ち消してしまう攻防一体の兵器。
シューティングゲームと言えば「いかに敵の攻撃を避けつつ進んでいくか」を楽しむものだと思っていましたが、このフォースさえあれば被弾リスクを減らして突き進むことも可能。
……なんて甘い話はなく、このシステムを搭載した上でも難しいゲームだそうです。
実際に見ていた動画でもフォースが大活躍している場面もありましたが、ステージギミックを理解しないとクリアできないようになってる、いわゆる"初見殺し"が数多く用意されており、攻略パターンを編み出すことに楽しみを見いだせるようになっている模様。
そのフォースなんですが、「ゲーム内の人類は凄い兵器を作り出したもんだ。これなら敵のエイリアンも余裕で倒せちゃうだろう」と思っていたんですが、ゲームの設定を知るとなかなかに気持ち悪い兵器であることが分かったのです。
というか、敵自体がめちゃくちゃ気持ち悪い。
※以下、ゲーム内容のネタバレを含みます。
※ちょっと見てかじっただけなので、間違ったこと書いてたらゴメ ンナ サイ。
- 敵はBYDO(バイド)と言われる生命体。かなり厄介な設定を持つ。
- バイドを倒すためのR戦闘機!凄い科学力・技術力と思いきや…。
- バイドの正体は一体何なのか気になってくる。
- 22世紀から26世紀へ時空跳躍するエンディングもある。
- 最後に。続編が出るとかなんとか。
敵はBYDO(バイド)と言われる生命体。かなり厄介な設定を持つ。
R-TYPEシリーズ通しての敵・バイド。
上ではエイリアンなんて書きましたが、正確には超束積高エネルギー生命体。
めちゃくちゃ排他的で攻撃的、人類と同じ二重螺旋構造の塩基配列を持ち、自己増殖機能、物質と波動両方の特性を備える生命体です。
この波動としての特性を持つというのが非常に厄介で、等質の波動でないとバイドにダメージを与えることは不可能かつ、本体は電界25次元または26次元と呼ばれる位相次元空間に存在するためさらに攻撃するのが困難となっているんです。
何言ってるのかよく分からないけど、そんなの倒せるの?と思っちゃいそうですが、プレイヤーの操作するR戦闘機はバイドにダメージを与えることが可能なので安心してください。(すぐに安心できなくなりますが)
そして1番厄介なのが有機物だろうが無機物だろうが融合捕食してしまう能力。
何でもかんでも取り込んでバイドの一部にしちゃう訳。
寄生するタイプのエイリアンのお約束ですが、バイドに融合捕食されてしまった物質のグロテスクなことといったらありません。
もちろん人間も例外ではなく融合捕食されてしまいます。キモい。
作品・ストーリーによってはプレイヤーがバイド化してしまうが、自分がバイドになったことに気が付かずに地球へ帰還。もちろん攻撃されます。
なぜ味方に攻撃されるんだと思い反撃するも、水面に写った自分の姿・自分の機体を見て全てを悟り宇宙を彷徨うことを選択するといったものや、特殊なR戦闘機であったがためにバイドのわんさかいる位相次元空間から脱出できずに取り残されバイド化。
別作品でバイド化したこのR戦闘機を撃破させられるといった憂鬱になるストーリーも存在。
その正体は26世紀の地球人が敵対する外宇宙生命体を撃破するために作り出した星系内生態系破壊用兵器。
生体物理学・遺伝子工学・魔導力学などを応用して作られました。
26世紀のヒトは月と同サイズのフレームに入ったそれを敵地に送りつけて抹殺してやろうと考えたわけですね。
ところが些細なミスで自分たちの太陽系でこれが発動して暴走、うっかりうっかり☆
しょうがないので次元消去タイプの兵器で異次元へ吹き飛ばすんですが、完全に消滅していなかったバイドは増殖と進化をしながら宇宙をさまよい、ゲーム中の現代である22世紀の太陽系に出現。
22世紀のヒトたちはこれを「バイド」と名付け、バイドとの戦いが始まるわけですね。
バイドを倒すためのR戦闘機!凄い科学力・技術力と思いきや…。
26世紀の人類が作り出したヤバすぎる生命体・バイド。
22世紀の人類がこれに対抗すべく作り出したのがR戦闘機。
4世紀も前なのに凄い科学力・技術力ですよね。
だって26世紀のヒトですら次元消去タイプの兵器で倒したと思いこんでるような生命体ですよ?
それを倒せるものを作るなんて、天才でもいたんだろうか?
とでも思った?
R戦闘機やバイドを倒せる波動砲はバイドの切れ端の解析・研究から得られたものだよ!!
冒頭で「凄い兵器だ」なんて言ってたフォースはバイドの切れ端にとあるエネルギーを喰わせて成長させ、そこからエネルギーだけを取り出して作ったものだよ!
うわー!ヤバい敵を制すために敵を利用するやつですね!
まあ敵を解析して得られたものを利用するだけなら…と思っていたところに追い打ちをかけられます。
戦闘機の種類によっては負荷が大きすぎるため、カプセルに人間の脳みそだけを入れたものをパイロットとして繋いだり、四肢を切断した人間を直接戦闘機に繋いだり、成人女性に特殊な処理をして肉体年齢を14歳で止めて搭乗させたりとやりたい放題。
このパイロットたちは志願兵ではないとか、直接バイドを使っちゃった機体も存在するとかなんとか。
味方だと思っていたヤツらが1番の敵だったパターン。
さらにフォースはバイドから得たエネルギーなので、作品によっては敵バイドに奪われて利用されたりもします。
このゲームにおいてフォースは攻防一体の兵器。
それを奪われると…難易度が…。
バイドの正体は一体何なのか気になってくる。
生体物理学・遺伝子工学・魔導力学などを応用して作られたバイド。
その正体は明言されていませんが、やっぱり人間がベースなんでしょうか。
同じ二重螺旋構造の塩基配列を持つという設定もそうですが、どこかヒトを思わせるボスの存在やR戦闘機を作った22世紀のヒトの"人でなし"感がそう思わせてくれます。
バイドの説明で「バイドはめちゃくちゃ排他的で攻撃的」と書きましたが、それは外宇宙の敵をバイドで消し去ってやろうとした26世紀のヒトも負けず劣らずですよね。
なりふり構ってられない状態なんでしょうが、超えちゃいけないラインを余裕で超えてきそうなニオイがプンプンします。
22世紀から26世紀へ時空跳躍するエンディングもある。
目的・理由は明かされませんが、22世紀から26世紀へ時空跳躍(ワープ)するエンディングも存在します。
この理由を語ってくれなかったせいでプレイヤーはモヤモヤすることになるのですが、逆に想像する余地を残してくれていると考えるべきなんでしょうか。
まず私が思いついたのが「26世紀へ渡ってバイドを作るのを止めにいった説」。
未来を変えれば過去も変わるのか、パラレルワールドなので結局自分のいた22世紀は救われなかったとなるのかは分かりませんが、王道の展開のひとつですよね。
ところが考察サイトを見てみると絶望的な発想があるじゃないですか。
「この26世紀へ渡ったR戦闘機こそが敵対する外宇宙生命体説」
22世紀からバイドを作るの辞めてもらいに行ったのに、26世紀でいう外宇宙生命体とはこの時空跳躍してきたR戦闘機だった、と。
バイドを倒すために作られた訳ですから、26世紀にはない技術ってことになりますよね。
そのためこのR戦闘機を驚異と考えられバイドが作られたが暴走。
次元消去タイプの兵器で消し飛ばしたと思ったが生き残っており、22世紀に襲来……って無限ループじゃないですかやだー!!
こんなのあんまりだよ、ひどすぎるよ…。
でもR-TYPEならありえる、ありえそう。
そう思えてしまうくらいバイドという敵は厄介で、この世界の人間というのは残酷すぎる。
最後に。続編が出るとかなんとか。
ゲーム性も惹かれましたが、それ以上に世界観に惹かれたR-TYPEという作品をちょっとだけ紹介しました。
にわか知識なので設定の勘違い、解釈の間違いがあったらごめんなさい。
敵の設定が凶悪すぎるだけでなく、プレイヤー側も味方なのか怪しいのが面白いですね。
後付設定も多いらしいですが、SFものとして私は十分楽しむことができました。
シューティングゲームとしてのR-TYPEシリーズは2003/7/17にPS2用ソフトとして発売された「R-TYPE FINAL」が最終作品とされていたのですが、なんと2019/4/1にPS4用「R-TYPE FINAL2」の情報が公開されました。
エイプリルフールに発表されてしまったがために本当なのか嘘なのか分からないプレイヤーも多かったそうですが、どうやら本当に制作されている様子。
PS4を持っていないのが残念ですが、プレイ動画・世界観の解説を待ってます。
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