スマホ・タブレットの充電に"安心して"使える低価格帯車載インバーターを探す。
低価格な車載インバーター・カーインバーターはどれが安心・安全なのか。
検索上位はAmazonのランキングをパクってきたであろう、「オススメ!」としか書いてない糞みたいなアフィサイトしかなくてよく分からない。"トップ10"とか"15選"ってなんだよ。誰がベスト10です!って紹介されている商品欲しくなるんだよ。それだけ差異あるのか?ないだろ?
販売している以上、全て安全で安心して使えるモノでなくてはならないはずなのだが、Amazonのレビューを眺めているとアヤシイ製品もちらほら…。
7月から行こうと思っているソロキャンプには欠かせないアイテムのひとつなので、じっくり調べるついでに記事にしておくことにした。
今回求めるスペック。
- スマホ・タブレットの同時充電ができること。
- コンセント口が付いていること。
- USBポートが複数付いていること。
- 安心できる材料があるもの。
- 安価なもの。
まず、スマホ・タブレットの同時充電ができるものであること。
運転中にフル充電しておきたい、どちらかを常にカーナビ代わりにしたい、ついでにLEDランタン・モバイルバッテリーの充電もしたいので、並行して充電できる必要があります。
コンセント口が必要なのはタブレット(iPad Pro)のため。
USB給電だと充電時間が伸びるので、付属のACアダプターを使いたい。
将来、他の家電を使いたくなったときにもコンセント口があると便利だと思ってる。
USBポートが複数必要なのは上に書いたように同時に充電したいものがあるからですね。家族や友人が同乗したときに使えるのも便利。
何よりも重要なのが安心して、安全に使えるものであること。
何をもってそうだとするのか微妙なラインではありますが、他人のレビューや製造メーカーの信頼性で選ぶこととしました。
最後に安いこと。
このジャンルはよく分からないので、予算\3,000くらいで買えたら満足。
低価格で安心な車載インバーターを選ぶならこの3択から?
用途を決めてしまえば10個も15個も商品を見る必要はありません。
今回の使い方に近いなら、この3つから選べば十分です。
BAL 大橋産業 No.2802 DC/ACインバーター 120W
国内メーカーという安心感。製造はやっぱり中国だけど。
スマホ・タブレットの同時充電が余裕を持ってできる定格出力120Wモデル。
出力はコンセント1口、USBポート2口と十分。
実はこれ、友人が持っていて使わせてもらったことがあるんです。
カーインバーターの存在を知るキッカケにもなった製品なんですね。
頑張らせているときのファンの音がちょっと気になるのと、黄色・黒色という工具っぽい配色が好み分かれそうですが、しっかり充電できた実績あり。
カーショップの実店舗でも取り扱いを確認できたのはこれだけというのもあって、車載インバーター入門モデルとして間違いのない製品だと思われます。
ちなみにカーショップでの店頭価格より通販価格のほうがだいぶ安かったので、通販で購入したほうがお得に入手できるのではないでしょうか。
この価格帯において安心感で選ぶならこれが1番オススメです。
BESTEK カーインバーター 300W MRI3010BU-E04
1番有名そうなのはこのメーカーでした。
Amazonでも楽天でもレビュー数が多いですね。
日本にも支社がありますが、中国のメーカーです。
定格出力300Wまで使えますが、これはバッテリーに直接ケーブルで繋いだときの話。シガーソケットで使う分には150Wまでとなります。
出力はコンセント・USBポート共に2口ずつ。
コンセント口が多めのが欲しい方はこちらがいいのかなと思いますが、大きいACアダプターを使うとあちこち干渉しそうなデザインなのが気になりますね。使い方と要相談。
赤・青・黒のカラーバリエーションがあるので、乗っている車のカラーに合わせられるのは地味に嬉しいかな。
不具合レビューもちらほら見受けられますが、人間、納得いかなかったときのほうがレビュー書く可能性高いと思うので、そこをどう取るかですね。
LeicesterCN LST 200Wカーインバーター
中国メーカーで日本の支社もなさそう。
紹介するか迷いましたが、製品のデザイン的には1番使い勝手良さそうなんですよ。
執筆時、Amazonでは1番の売れ筋だそうです。
定格出力200Wまで使え、出力はコンセント2口、USBポート4口。
コンセントの向きがナイスで、よほど大きなACアダプターでなければ隣に干渉しないでしょう。USBポートが別面にあるので、コンセントとの干渉を気にする必要がないのもいいですね。
コスパで選ぶならこれでしょう。
そもそも車載インバーターって何?
車載インバーター・カーインバーターは車中でも家電を使用することができるようになるアイテムのこと。シガーソケットに差し込んで使うコンセント・USBの変換アダプターみたいなものですね。
(画像引用元:No.2802 DC/ACインバーター 120W | 大橋産業株式会社)
写真のように車の中でもノートパソコンが使えたり、スマホの充電ができるようになります。より高性能なものになるとテレビや小型の冷蔵庫・電子レンジなんかも使えちゃうとか。
車載インバーターを選ぶために必要な知識。
筆者はカーパーツに疎い上、電気の知識もない。
もう調べないとイケナイことだらけで、解説も頭悪い感じに…。
DC12VとDC24Vどちらを選べばいいのか。
車載インバーターの種類にDC12V用・DC24V用があります。
これは車に搭載されているバッテリーの電圧によって使い分けてねってこと。
一般的に乗用車・軽トラックはDC12V、大型トラック・重機にはDC24Vのバッテリーが使われているそうなので、よほどデカい車に乗っていなければDC12Vで大丈夫だと思います。
…思いますが、絶対にバッテリーの電圧を確認してから車載インバーターを購入してください。分からない場合はディーラーやカーショップで聞いてみましょう。
筆者の不適切な知識より、専門家の確認のほうが安心ですよね。
スマホで「車種名 バッテリー」で調べても出てくると思います。
DC24V車にDC12Vのグッズを差し込むと壊れるどころか火を噴いて車両火災の危険もあるとのこと。間違いなく回避しましょう。
っていうかDC/ACって何?
DC/ACは電気の種類のこと。
車のバッテリーにはDC(直流)という電気が使われています。
一般家庭用のコンセントにはAC(交流)という電気使われています。
AC用のスマホ充電器を車で使われているDCでも使えるように変換してくれるアイテムが車載インバーターというわけですね。
どのW(ワット)数の製品を買えばいいの?
車内で使いたい電化製品の消費電力の合計が、車載インバーターの使用可能電力に収まっているものを買いましょう。
…って言われると難しそうじゃないですか?
こちらのサイトに消費電力の目安が載っています。
目安の合計<車載インバーターの使用可能電力 になっていればok.
できれば 目安の合計<車載インバーター使用可能電力の80% が良いそうです。
これは車載インバーターも精密な電気機器であるため、限界まで使うより余裕を持って使ってあげて負担を減らしてあげましょうとのことからだそう。
正確な数値は自身でチェック・計算する必要があります。
手元の電化製品だと定格消費電力が明記されていなかったので計算しましたが、こんな感じでした。
iPad Pro(第2世代)付属のUSB Power Adapter
Outputの部分を読み取ります。
5.2V×2.4A=12.48W
Google Pixel 3 XL付属のACアダプター
これもOutputを読み取りますが、2つ書いてありますね。
前が通常時、後ろが最大時を示すそうです。
5V×3A=15W(通常)
9V×2A=18W(最大)
目安の15~20Wにちゃんと収まってますね。
ニンテンドーSwitchのACアダプター
いつまでキャンプしているのか分かりませんが、スプラトゥーン2のラストフェスまでに帰宅していない可能性もあるので、Switchも一応持っていくつもりです。
これも2つ書いてありますね。
5V×1.5A=7.5W(通常)
15V×2.6A=39W(最大)
ゲーム機の目安内ですね。
全てACアダプターから読み取ったものですが、仮にすべて最大使用でも 12.5+18+39=69.5W となり、使用可能電力が120Wのモデルだとかなり余裕をもって使用できますね。
120Wの80%、96W以下にもなっているので、安全に使用できるといえるでしょう。
正弦波/矩形波って何?
こちらで詳しく解説されています。
ざっくりまとめるとこんな感じでした。
正弦波
- 正弦波は高品質な波形の電力。(キレイな波型)
- 医療機器・蛍光灯・マイコン制御の電気毛布等の電化製品は正弦波インバーターじゃないと動作しない。
矩形波
- 矩形波は低品質な波形の電力。(ジグザグの折れ線)
- 疑似正弦波・修正正弦波等と呼ばれるものは矩形波のこと。
- 大半の電化製品はこちらでも問題ない。
- テレビ・ラジオにノイズがのる場合がある。
今回紹介している車載インバーターは全て矩形波のものになります。
正弦波インバーターになると値段が一気に上がるので、デメリットを受け入れられるかどうかですね。
まとめ。
低価格帯の車載インバーター・カーインバーターが欲しかったので、じっくり調べるついでに記事にしました。
予算の\3,000に収まるものに絞ってしまったので、安心感で選ぶならBAL 大橋産業の製品一択になっちゃいましたね。残りの2品もレビュー数からかなり出回っていると思われるので、そこそこ安心できるのではないかなと思います。
将来的には高価な正弦波インバーターを購入して、もっと色々な家電も扱えるようになったら便利なんでしょうね。夢が広がります。